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バランスの良い指導者

「犬を学ぶ」と決断したとする。インターネットや書物で情報を入手する事は
最近はさほど難しい事ではない。
ただし、犬は生き物の為、必ず似も読み聞きしたものが、しっくり当てはまるとは限らない。

そうなると、自分の犬を取り巻く環境全てを把握し適切な意見やアドバイスをくれる
自分の知識向上をさせてくれる指導者が欲しいと思うはずです。

その場合、人はそれぞれ大切にする内容や考える順番が違う為、複数の人間に意見を聞くと
かえって混乱が起こり目的に到達するのに遠回りになる場合の方が多い。
なので、一人でも頼れる指導者がいれば本来は安心なのだが、それを探すのが
なかなか難しいのが現状の日本だと思います。

日本人は肩書きがとても好きな民族なので、いわゆる「先生」とつく人間を崇拝します。
では、何通りかあげてみましょう。
「獣医士」「訓練士」「ブリーダー」
指導してもらう場合の殆どがこの3種類の職種が多いですね。

仕事柄、この3つの食事それぞれ知り合いが多く居ます。
なので今からお話するのは傾向でありますので全てに当てはまる訳ではありません
ただし、指導を仰ぐ場合はそれらの「バランス」がとれているか確認し
意見を聞くべきだと思います。

まずは、「獣医士」
訓練や繁殖に興味がない日本人が一番意見を仰ぐ対照となります。
病気を治す行為は本当にありがたいことなので、知らず知らずに犬に関わる質問を
多くの飼い主さんはすると思いますが。。。。
獣医士の飼育する犬で賢く飼われている犬がとても少ないのが残念です。
犬の疾患だけではなく、犬種傾向や性能も見るべきなんじゃないかと・・・
もし、獣医士が犬を飼うのなら凄くかわいがっている飼い主さんも見習うような
飼い方をしてほしいものだと思う。
そして、なんでどの病院も同じような療法食、処方食を販売しているんだろう?
どんな原材料を使って、どのような製法で作られているのか、病気の説明ぐらい
ちゃんと答えられるんだろうか?そのあたりが実に遅れてる・・・

次に 「訓練士」
犬を生き生きと動かし、高度な内容の作業を行える行為は一般飼い主の憧れである。
一般人としては、取り合え使えない数の犬を見るだけではなく、触ってきた経験は
とても価値がある。ただし、子犬から子供のように愛情をかけ最後まで面倒を見る
一般人の間隔が欠落している訓練士も多いです。また、競技会思考が強くなりすぎると
「家庭犬」として大切な部分を切り崩しても、競技内容を重視する傾向がある為
最終的にそれを行わせる事が犬にとって一番幸せなのか?と思う場合もあります。
抗体価検査等も知らない訓練士も多く存在しますし、食事に無頓着、犬を綺麗に
しておかない(と。。言うか汚いのに麻痺している)人も多くいます。
繁殖に関しても、ヨーロッパ同様に訓練だけを真似するのではなく
しっかりした検査を行う道筋を造るべきだと個人的には思います。

最後に 「ブリーダー」
これが一番ややこしいですねσ(^_^;)
ブリーダーは本当にピンからキリまでいますので。
最低の場合はお話になりません。俗に言うパピーミルです。
そして次に最悪なのが「素人ブリーダー」です。勉強せずに自分の犬を繁殖させる人
凄い人数居ると思いますが、犬質向上の知識を持って行わなければ
前者の「パピーミル」と同じ位置づけだと思っています。

今回説明するのは、一応「先生」と言えるランクのブリーダーです。
その中でも、かなりの差が出ますが、素晴らしいブリーダーは
獣医士よりも犬種の疾患に詳しく、訓練並みに犬をコントロール出来
食事にも気をつけています。但し残念なのが日本には本当に本当に本当に
少ししか居ない事です。

多くは、素人に比べれば多少知っている、ちょっとJKCのドックショーに出陳してる
数頭チャンピオンを持っている、そんな程度です。疾患の検査や
その犬種の本来の特性や目的を理解したり、実践したり、訓練、コントロールが
出来る状態で繁殖を行っていないのが実情。
人気犬種が爆発すると疾患も爆発するってのが良い例です。


指導してもらう事を希望する場合は、人間性はもちろんですが
犬に対する向き合い方をしっかり観察して指導者を選んで下さい。
何事もバランスが大切です。

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